365 Portland

Tag Archive for 界隈

北ポートランドのゴシック橋

image

橋の街ポートランドの最北、優雅なゴシックの吊り橋。

St.John’s Bride is Gothic suspension bridge over the Willamette River.

橋はたのしい。人々が往来する物理的カナメであり、街の一番大きなオブジェでもある。何と言っても空中に浮かんでいるというのがいいと思う。

ポートランド市内の中心にはウィラメット川が流れていて、それによって街が東西に分けられている。だから、いくつもの橋が架けられているのだが、これはその中でもぽつんと離れた北の外れに架かっている。

セント・ジョンズ橋、築82年、ゴシック様式の吊り橋だ。長さは630m・高さ368m、2つのゴシックタワー型の橋脚があり、橋の下にはガス・ヴァン・サントの映画「ドラッグストア・カウボーイ」のロケ地になったカテドラル・パーク(大聖堂公園)という公園が広がっている。

エレガントで印象的な橋なのに特に有名でもないのが不思議なのだけど、何となく「模した」感があるからかな・・・。いや、そんなことを言ったらアメリカの多くの建造物はマネっ子ということになっちゃうよね。

ポートランドらしい曇天の日は、この橋がことのほか美しく見える気がする。

St.John’s Bridge, North Portland, Ore

ポートランドの青い月

ポートランドにいることを思い出させるビール屋。

This moon face reminds me I am back in the town.

地元で一大ビール帝国を築いたマクメナミン兄弟のビール屋さん。市内を中心にオレゴンに何店舗もあって目新しさはないんだけど、でも、この看板にはいつも目を惹き付けられる。昼も夜もいつも開いているので、一人でPCを眺めてるようなお客が多く、カフェ感覚で利用されてる。手近に1軒あると便利かな。ハッピーアワー・メニューがすごく安い。

Blue Moon, NW 21St. Portland, OR

犬もポートランディア

アイスとは分かち合うものらしい。

Ice cream, supposed to be shared with your buddy.

全然ふつうに眼鏡かけてたワンコ。飼い主も奇をてらってる風もなく、何気に仲良くアイスをシェアしてた。ポートランドでもちょっとファンキーな雰囲気の界隈、いろんな人がいろんなふうに、好きずきに勝手に楽しんでいる週末。近頃はどこでもダイバーシティ(多様性)という言葉がさかんに言われるけど、ただのゴチャマゼ感というのがいいね。

Alberta St. Fair on Aug.10, NE Portland, OR

ポートランドの小さな場所

image

ビルの谷間でも夢を見る。

Patio is a pocket park in urban canyon.

都市のビル群、素晴らしい意匠のビルであっても歩道ぎりぎりまで迫り出して建てるのはどんなものだろうか。街中の建物は壁面と道とのあわいの部分が大切。とは言え、おざなりなプラントボックスが設置されているのも寂しい。たとえば引っ込みがあって、外側と内側がうまくつながっている建物はいいなと思う。

写真はポートランドの再生地区として注目されるパール地区のBrewhouse & Tower Officeのパティオ。Brewhouseとは醸造所の意味で、ここは長い間ポートランドの地元ビール会社として名を馳せたヘンリー・ワインハード社のビール工場跡を活かし、古い煉瓦のビルを半分残してそこにくっ付ける形でモダンなタワービルを建設した。こんな小さな空間も、ちょっとお茶を飲みながら話したりするのにはいい。

煉瓦の部分は新たにビールレストランとして営業していて、こちら側もビルの狭間がパティオになっている。

ところで、冒頭の「ビルの谷間でも夢を見る」は昭和30年代テレビ黎明期のドラマ主題歌の一節。わずか戦後十数年後に、東京は既にそんな状態だったのだろうか。

Henry’s Brewhouse & Tower in Pearl, NW Portland, OR

ポートランドの工場地帯

image

線路は続くよ、どこまでも。

Railroad on the road. Favorite townscape.

街中の道路に線路があるのは悪くないなと思う。ポートランドは20年くらい前から路面電車を復活させて、現在も路線を拡張している。人口の増加で車の渋滞や公害の心配があったことも理由の一つだけど、未来を考えた都市計画の一つだと思う。線路があると道に秩序ができる。車がスローになるし、車道に乗降客がいることで人中心のモードになるのもいい。車だけの道路は風景が殺伐としてしまう。でも、線路は有機的なものだから、血管のように街の生き生きさせる気がする。線路を地下にしたり高架にして効率を図ることだけが都市のあり方としていいのではないよね。

といっても、実はこの景色は路面電車の線路ではありません。ポートランドの町外れの工場地帯。こうしたインダストリアルな風景にはなぜか夕日が似合う。線路の上をどこまでも歩いて行きたくなった。

Industrial Area, NW Portland, OR

 

ポートランドは橋の街

image

橋は街の中心になる。実用的にも視覚的にも。

Hawthorne Bridge is the oldest vertical-lift bridge in US.

川の流れる街は楽しい。橋があるのがまたいい。橋は大きなアートでもあって、街の景色を一変させるくらいの力がある。だから、つくるときは大切に考えてほしい(どこかの歴史的な橋は高速道路の下になってしまっていますが・・・)。

これはポートランド市の中心部を流れるウィラメット川に架かるホーソーン橋、100年前に建設されたアメリカで一番古い昇開橋とのこと。船が航行する時には橋の中央がずずーっと上に上がる仕組み。

vertical-lift bridgeを日本語で何というのか調べたら、トップに固有名詞が出てきた。筑後川昇開橋。国の重要文化財に指定されている。こちらも日本最古のもので、現在は歩道橋。赤くて割とハデめな橋です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/筑後川昇開橋

Hawthorne Bridge over the Willamette River, Portland, OR

ポートランドのグラスガーデン

image

都市の主流はフサフサした雑草が生い茂る庭。

Ornamental Grass Garden matches both nature and art.

NYのハイラインが脚光を浴びたことも影響したのだろうか、近年はどここでもグラスガーデンが人気のようだ。オーナメンタル・グラスと呼ばれる風にそよぐような草を取り合わせて、自然な風情をたのしむ庭。ここポートランドでも中心を流れる川沿いにできた新マンション群の周囲を、市民公園とつなぐ形でグラスガーデンにしている。ガラスとスチールで出来たモダンな建物にもよく似合い、川とのつながりもずっとよくなる。

日本でも都市公園と言えばツツジの手前にパンジーやサルビア、マリーゴールドといったお決まりの花が植わっていたけれど、最近は変わりつつあるようです(ですよね?)。人工的な環境にいるからこそ、自然な風情を楽しみたい。

South Waterfront http://www.southwaterfront.com/

South Waterfront Park, Portland, OR

ポートランドの街角アート

古いビルの抜け殻をアートとして残すプロジェクト。

Ghost’s building takes shape at Hawthorne Bridge.

解体するビルの一部を再生し、変わりゆく都市の記憶として残そうという試みらしい。市内中央部にかかる橋のたもとにあって誰の目にも触れやすい。工事中の段階なので取り壊し中の現場って感じだけど、車で走り過ぎる時、その形のインパクトに惹き付けられた。

「プラス・マイナス・プロジェクト」http://p.tl/RAgS

nategarvison:

Straight out of a horror film. Is this art? #pdx #wtf

駐車場をビールテラスに

image

駐車場のナイスなアイデアその2。

Parking turned to brewpub in summer here.

夏はスカンと晴れが続くけど、秋から春先は雨の多いポートランド、夏と冬では通りの雰囲気が一転する。ビール屋も夏はどっと人が来るから、パーキングを店の延長としてオープンエアで使っているところは多い。パラソルとピクニックテーブルを置けばOKだから、すごく簡単。車はみんな適当に路駐する(そもそも車で来るっていう問題はあるけど)。もっともポートランド人は傘も持ってないくらいで雨を気にしないから(気にしてたらやってられない)、冬もずっとテーブル出してる所もある。いつだって外で飲むのが好きな人もいるからね。

これは個性的なサワービールをつくっているCascade Brewingが経営しているビール屋さんの店先です。

http://www.cascadebrewingbarrelhouse.com/

- ポートランドのビール屋52件制覇中 -

Cascade Brewing Barrel House, SE Portland, OR

Garbage

汚い場所も普通にあるんだけど。

美しい景色ばかり集めてるみたいだけど、ポートランドは都市だし、やさぐれた裏ぶれた場所もそれなりにある。小汚い所はやっぱり小汚いし。ただ、公共の場所のほとんどはきれいにしてある。ふと思うけど、東京の家の側には「渋谷橋」という大陸橋があって、これがいつも並外れて汚い。毎日何千人も往来するのに、ゴミ、吸い殻、汚物が何十年も掃除されてないみたいにこびりついていて、通る度にいやーな気分になった。ここのゴミ置き場の方がなんぼかマシだなあ。汚い場所っていうのは加速度的に汚くなって、それが恒常的になるものなのだろう。