365 Portland

5 普段着のお気楽ビアホール「ラッキーラブ 」

ポートランドのビール屋好き勝手に楽しむ自由さが支持されて19年目。
極上の普段着ビアホール、ラッキー・ラブ・クインビー・ビアホール。

創業19年、ポートランドでも老舗のブルワリー、ラッキー・ラブラドール・ブルーイング・カンパニー。その名の通りもちろんドッグ・フレンドリーなブルワリー&パブで、現在4店舗。どこも一歩中に入ると、オーナーの気さくでイージーゴーイングなスタイルが伝わってくる。

ファウンダーはネイティブ・ポートランダーで近所に育ち、友達同士だったというゲイリーとアレックス。学校卒業後は普通にオフィスで働いていたが、すぐに嫌になってブルーワリーをやろうと思い立った。古い倉庫に目を付け自分たちで改装を始めたものの、素人の二人は開業準備に悪戦苦闘。ようやくオープンに漕ぎ着けた時には銀行に66ドルしか残ってなかったというエピソードがある。

ポートランドのビール屋鉄道貨物の工場をリノベート、大きく抜けた空間が魅力。

ここノースウェストの外れクインビー通りにある3番目のラッキー・ラブは元鉄道貨物の工場だった建物、だだっ広い空間とインダストリアルな造りを活かしたビール・パブだ。天井には古びたクレーンがぶら下がり、工場の出入口はそのままオープンエアのエントランスとして活用されている。

むき出しのコンクリートのフロアには作業テーブルとバラバラな椅子が並んでいるだけで、洒落たインテリア要素は何一つない。一応、パティオがあるのだが、それも裏の駐車場にこれまたぱらぱらとピクニックテーブルが並べてある適当さ。しかし、この構わない感じの空気感が何ともいいのだ。ぽっかりと抜けたスペースでのんびりビールを飲む、ただそれだけで豊かな気分になれる。

ポートランドのビール屋

古びたクレーンがぶら下がる店内

大人が気ままに、自由に過ごすビール時間。

ふと周囲を見渡すと、ずっとダーツを投げているオヤジ達。かなりの腕前だ。新聞を開いたまま長い時間居座っているリタイヤーズ。カウンターで話し込む若者たち。グラスを積み重ねながらクラシックなボードゲームに興じる中年カップル。仲間でピッチャーを回すビジネスマン。終業と同時に直行してきたらしい女性たち。開放的な空間で、みんな思い思いに時を過ごしている。緩いというのとも少し違う、ただただ自由な空気がそこには流れている。

ビールも料理もカウンターで注文してお金を払い、どこでも自分の好きな場所に座る方式。料理は簡単なサンドイッチやスナック、あとは焼きたてのピザがあるくらい。感じのいいウェイターやウェイトレスにお代わりの催促をされたりデザートを勧められることもないし、チップもいらない。

ビールに関しては、もちろんさまざまなクラフトビールを醸造している。常連のために定番も大事にしているそうで、ビールづくりに関してはそれほど冒険的という訳ではないようだが、いつでも安心して頼めるビールが揃っている。

ラッキー・ラブはビール・パブだけど、レストランではない。居酒屋でもない。きちんとした食事をしたいという人を連れていってはいけない。テーブルサービスを期待するなら、ゲイリーとアレックスが言う通り他の店に行った方がいいだろう。
みんなが気軽に立ち寄って、美味しいビールを飲みながら話したり、くつろいだりするための気取らない雰囲気の場所を提供する。二人は、それこそが最もポートランドらしいと考えている。

Lucky Labrador Brewing Company
Quimby Beer Hall
1945 NW Quimby St.Portland, OR 97209 
luckylab.com

ポートランドのビール屋

グラスを重ねながら、ずっとゲームをしていたカップル

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