365 Portland

ポートランドのアウトドア生活。❸

Signポートランドから行くキャンプ場 ❶:
Champoeg State
Park シャンプーイ州立公園

あんまり前置き的な話ばかり続くのも何なので、ここで一つキャンプ場案内も入れようかなと思う。この連載は気軽なキャンピングを念頭に置いているので、キャンプ場もポートランドから程近い所を紹介しよう。

オレゴン開拓史を背景に、解放的なキャンピング。
ポートランドから南へわずか30キロ。ウィラメット川沿いのChampoeg(シャンプーイと読む)はオレゴン州立公園で、また、開拓史時代を偲ばせる歴史遺産地区でもある。トップ写真は入り口。周辺は解放的で、カントリーの雰囲気がいっぱい。

開拓史時代の暮らしを再現した農園やキャビン。

開拓史時代の暮らしを再現した農園やキャビン。(写真もそんな感じにしてみました)

Champoegは19世紀前半までネイティブ・アメリカンが釣りや狩りをする居留地だったが、入植者がエリアを席巻し(つまり、先住民を追い出し)、新たなコミュニティを作り(つまり、我が物顔に住み着き)、時の政府が統括して治めた(つまり、ぶんどった土地を全部自分たちのものにしちゃった)・・・というエリアだ。周辺部にはその当時の「立役者」というロバート・ニューウェル氏の子孫が彼の家や資産を買い戻して、博物館や開拓史のメモリアルを再現した施設が点在している。・・・と、批判めいた紹介になっちゃったけど、開拓史の背景はネガティブなもんがつきまとうのだから、まあ仕方ない。

快適で、良く整えられたキャンプサイト。

手前にポーチのある一番よく見る形のキャビン。

フロント・ポーチがある一番よく見る形のキャビン。デラックス・キャビンはないので共同のシャワー・トイレを利用。

さて、肝心のキャンプサイトだが、広大なエリアの中でしっかり管理・整備されている。ワイルドな自然を味わうというより、ファミリー向けの明るく安心な中規模キャンプ場と言えるだろう。そのためテント用のサイトはわずかで、ほとんどがキャンピングカーやRV向けとなっている。
宿泊施設としてのキャビンは6棟、ヤートも6つ、それぞれまとまったサイトにある。

キャビンは木陰に設置されていて、こんな森の中の雰囲気もある。

キャビンは木陰に沿って設置されていて、森の中の雰囲気もある。

キャビンはコンパクトなラスティック・キャビンと呼ばれるタイプ。2段ベッドと布団ベッド(ソファになっている)を備えており、最大5人まで泊まれるが、2、3人が心地よい広さだろう(リネンや毛布などは持参:この辺、前回の記事を参照してね)。ヒーターはあるけれど、冷房はなし(まず不要。天井にファン付き)。また、ここのキャビンはキッチン設備がないので注意のこと。テーブルと椅子4脚あり。各棟とも屋外に定番のピクニックテーブル、ファイヤーピットがある。

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ヤートにもきちんとフロントポーチとベンチがある。このセッティング、うーん、泊まりたくなるよね。

一方、ヤートは6棟が別のループにまとまっており、真ん中の芝生空間の周りに弧を描いて設置されている。各棟が大小の樹木に包まれるよう上手くレイアウトされており、空がよく見えるのに落ち着けるセッティングとなっている。内外の設備は上記のラスティック・キャビンと同じ。日本ではあまり見ないヤートに泊まるのも楽しいと思う。

     6つのヤートは適度に離れている。間には植栽があったり、プライベートにもよく配慮されている。

6つのヤートは適度に離れている。間には植栽があってプライベートにもよく配慮されている。

キャビンもヤートもすごくいいだけど、これもやりたかったりして。キャンパー憧れのエアストリーム。ポートランド近郊では結構よく見かける。

キャビンもヤートもすごくいいのだけど、これもやりたい! キャンパー憧れのエアストリーム。ポートランド近郊では結構よく見かける。

薪と氷はキャンプサイト内で販売している。また、ビジターセンター横にストアがあり、ギフト類のほか最小限のキャンプ・アイテム(スナック類やちょっとした食材、水・ジュース類、シャンプー・歯磨き、プラスチックのナイフ・フォーク類、ファーストエイド等々)を用意している。

ビジターセンターとストア。公園案内だけでなく、エリアの歴史展示やビデオも。

ビジターセンターとストア。公園案内だけでなく、エリアの歴史展示やビデオも。

その他、Champoeg州立公園の詳細はこちらのPDFパンフで。
このマップでもよく分かるように、公園内はキャンプ場とデイエリアがきっちり分けられ、かなり離れている。園内全体は割合だだっ広くてボーバク感があるので、日帰り遠足する場合、公園でピクニックをして、その後は川沿いを散歩したり、点在する開拓史にまつわる建物や農園、ミュージアムなども見て回ると変化があって楽しめるだろう。

公園内はフラットで広々と開放的。

公園内はフラットで広々している。

公園の東の外れに150年続いてきた(オレゴンで最長だそう!)のゼネラルストア(日本にも昔あった万屋的な店。食品、日用品、雑貨などを取り扱う。いわばコンビニ)の「Butterville Store」があり、ローカルの産物のほか、ホームメイドのスープやパイなどのデザート、軽い食事ができる。ピクニック用のボックスランチも用意してくれるので、公園に行く前に立ち寄るのもいいかもしれない。※営業時間に注意。

オレゴン開拓史時代から150年続くゼネラルストア「バタービル・ストア」。

オレゴン開拓史時代から150年続くゼネラルストア「バタービル・ストア」。

ストアの詳細は、こちらのサイトで。
The Historic Butteville Store

州立歴史遺産地区(ステイト・ヘリテイジ・エリア)としてのChampoegの歴史や詳細は、こちらのサイトで。

Champoeg State Park 利用料金
- キャビン:$43(ペット同伴可のキャビン$53)
- ヤート:$43(ペット同伴可のキャビン$53)
- テントサイト:$19
- デイエリア駐車場料金:$5
*入園料は特になく、駐車場代に含まれる。また、キャンプ場利用者の駐車場代1台分はキャンプ料金に含まれている)
*ユニバーサル・アクセスのキャビンやヤートもあり、この辺はアメリカの公園は実にきちんとしている。

4 comments for “ポートランドのアウトドア生活。❸

  1. conomi
    06/24/2018 at 11:10

    百木さん、こんにちは

    今もうすでにポートランドはいい季節でしょうか。
    東京はご存知の通り、梅雨です。
    でも、来週はどうやら晴れるようです。

    キャンプいいなぁ〜と思いながら、投稿を楽しんでいます。
    でも、「あーーー行きたい!」と思わせてしまったのは、
    ゼネラルストアです(笑)
    なんだか映画のワンシーンのようですね。
    ハワイ島にもこういうストアが残っていて、何度も行ってしまいました。
    いいですよね、こういうストア!

    ぜひ、海キャンプもよろしくお願いします。

    • 百木
      百木
      06/25/2018 at 20:30

      conomiさん 私もゼネラルストア好きなんです。田舎のちょっと古びた街にはまだ結構あって、見つけたら必ず入ります(笑)。何か惹かれますよね。だのに、実はこのバタービル・ストアはまだ中に入れたことがないんです。たまたま休みだったのか、シーズン前だったのかは不明。ただ、通りのがらんとした感じがいいなと思いました。写真を見ると、ストアの店構えが昔と変わってないんですよね。郵便ポストがぽつんとあって、なんだかエドワード・ホッパーの絵を想いました。

      海キャンプ、もちろんです! 私の夏はいつもコーストのキャンプ場から始まると言っていいので、どこかの回できっと取り上げますね!

  2. rucola
    06/29/2018 at 23:20

    百木さん、お元気そうでよかったです

    アウトドアはニガテな方なのですが、このポートランドのcampingはいいですね!初めてやってみたいと思いました。ヤート(って初めて知りました)とか、エアストリーム(って言うんですね)とか泊まってみたい気にさせてくれます(笑)シャワー&トイレの水回り関係がキレイなのも決め手!おまけに湿度低いとか、完璧です。アメリカって、オトナが楽しめるところがたくさんあっていいですよね♪ 

    住みたい街に、住みたいですね。(私もビザをどうするかetc.なかなか実現しません><)
    でも、どんな状況にあっても、自分にとってすごく大切な何かがあるっていうのは、それがその人の人生を引っ張ってくれるエンジンなのかなとも思ったり~ 
    いよいよ本格的な夏になってきましたが、お体大切になさってください。

    • 百木
      百木
      07/01/2018 at 09:06

      rucolaさん、こんにちわ! ヤート、いいでしょう? でも、ヤートがみんな素敵な訳ではなく、私の最初のヤート体験(前回ブログ内リンクの以前の記事のがそれ)は中央にポツンとボロい2段ベッドが置いてあるだけ。マットなどもかなり汚くて、寝袋に身を縮めて寝ました。その後、いろいろなヤートやキャビンに泊まり、これならアウトドアが得意でなくても十分に楽しめそうかなと思ったんです。今は私はテントが多いですが、時々利用すると、余裕が全然違いますね。自然の中で朝のコーヒーをゆっくり味わう気分になります(笑)。
      アメリカの人たちは、たいてい1週間とか長期滞在して夏を楽しみます。1泊で帰るなんて勿体無いと思いつつ、私は忙しない日本人、すぐ移動してしまうんですが。せっかく自然を楽しみにきたのだから、もっと気持ちに余裕を持ちたいですねー。

      おっしゃる通り、アメリカは今ビザがなかなか厳しいですね(現大統領の間は特に)。私もビザ問題には長年苦しみました。でも、思いが強いとやがて道は拓けてくるのかも。
      今、長期療養中ではありますけれども、オレゴンの自然はいつの日も心の中に強くあって、ブログでこうしてたどっていることもまた大切なモチベーションとなっています。
      体を気遣ってくださって、どうもありがとうございます。ぼちぼちとですが更新を続けていきますね!

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