365 Portland

ポートランドに泊まる【その4】

IMG_7394 【料理食材を調達する】

料理のできる宿を予約したとして、さて、料理の素材をどこで調達しようか。ファーマーズ・マーケットにはぜひとも行きたい。ただ開催時間や場所が限られているので、食事のための買い物はやっぱりスーパーやグローサリーになるだろう。ということで、今回はポートランドの代表的な食料品店「New Seasons Market」を中心に紹介したい。

トップの写真はNew Seasonsの子供のための「買い物練習用」カートを引っ張りながら品定めする男の子。

2年前にオープンしたNWにあるスラブタウン店。木とガラスを多用した最近のポートランド建築らしい外観。

2年前にオープンしたNWにあるスラブタウン店。木とガラスを多用した最近のポートランド建築らしい外観。

- ポートランドが誇るローカル・スーパーNew Seasons Market -

New Seasons は地元の家族が始めたスーパーマーケット・チェーン(*FCではなく、プライベートチェーン)。オーガニックの地場食材を中心に扱い、収益を地域に還元するなどコミュニティをベースにした店づくりを進めてきた。

その結果として、値段は少し高めだけれど優れた品質と企業姿勢でじわじわとポートランダーの支持を集め、今やファーマーズ・マーケットと並んでポートランドの地産地消の象徴的存在となっている。品揃えだけでなく随所にポートランダーの嗜好性や食に対する考え方が現れていて、ふらりと立ち寄るだけでもとても興味深い場所だと思う。

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粉物、穀類、茶葉、ナッツ等、計り売り(Bulk Foods)の種類は非常に多い。お米もいろいろな種類を置いている。黒米、赤米、翡翠米・・・白米だけでも何種類もある。黒米はなぜかForbidden Rice(禁断米)と呼ばれる。日本でも最近バルクフード売りのグローサリーが首都圏に出現した(店名も「Bulk Foods」というそうだ)。

1999年に創業以来、New Seasonsは年間1店舗くらいのハイペースで出店を続けてきた。チェーン展開は矢継ぎ早の出店は失敗するというのがセオリーなのに、New Seasonsの場合、出店計画が発表されると周辺の地価が上がると言われており、現在ポートランド・メトロ圏に20店舗もある。実際、New Seasonsがオープンすると人の流れが変わり、辺りが活気づくのを実感する。

大型店舗では広々したイートインのスペースやオープンテラスを備え、バーカウンターでは地元のビールやワインを楽しめる。惣菜コーナーで見つくろった前菜をプレートに盛り付けて貰い、その場でワインと共に頂くなんていうこともできてうれしい。

New Seasonsのバーカウンター。ローカルタップが日替りで。ビール、ワイン共にグラス$4くらいから。

New Seasonsのバーカウンター。ローカルタップが日替りで。ビール、ワイン共にグラス$4くらいから。

食材以外にもナチュラル・コスメやサプリメントも豊富、ハーバル・レメディなども取り揃えている。また、ローカルの雑貨類などもいろいろ置いていて、ちょっとしたギフト探しにもいい。単に物を買う以上の体験ができるから、用事がなくても一回りしたくなる。

スラブタウン店のイートイン・スペース。夏場は窓全体を跳ね上げて全開して屋外テラスと一体化する。

スラブタウン店のイートイン・スペース。夏場は窓全体を跳ね上げて全開、屋外テラスと一体化する。

家の近所にNew Seasonsがあるのはちょっと誇らしげな気分、そんな話を聞いたことがある。スーパーと言えばどこも価格競争になる中で、New Seasonは確固としたコンセプトに則して独自の道を歩んできた。それはポートランドという街にそのまま重なっている。まさに「ローカル・プライド」を地でいく店と言えるだろう。

ローカルならではの魅力を持ったス−パーマーケット。大資本の大型店や単なるモールではなく、信頼できて、楽しくライブリーで、みんなで盛り立てたくなる地元のための店。そんなNew Seasonsのような店が、既に商店街が衰退してしまった日本の地方都市にも現れないかな。そして街の新しい求心力になったら素敵なのに。https://www.newseasonsmarket.com/

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精肉売場のPOP。「抗生物質・成長促進剤未使用」「地元で、心を込めて育てました」といった文言が並んでいる。

- その他のスーパー

Whole Foods Market

ナショナル・スーパーのチェーン「Whole Foods (Amazonになっちゃうそうで!)」も地場の生鮮品も扱っている。ポートランド・メトロ圏に4店舗。 http://www.wholefoodsmarket.com/metro/portland-metro

Trader Joe’s

同じくナショナル・チェーンでオリジナルのアイテムを買いやすい価格で販売する「Trader Joe’s(省略好きの日本人にはトレジョと呼ばれている)」も何かと便利な店だろう。ここのエコバッグ($1)はご当地デザインで、ポートランド仕様のバッグには「Keep Trader Joe’s Wired」とか「Rain or Shine」といったポートランドらしい文言がデザインされている。市内に3店舗、メトロ圏に8店舗https://www.traderjoes.com/

Trader joe'sのポートランド仕様エコバッグ。1ドル。

Trader joe’sのポートランド仕様エコバッグ。1ドル。

- ネイバーフッドの食料品店にも行ってみよう -

Pastaworks

Pastaworksが運営するグルメ・グローサリーが2店舗、「Providore Fine Foods」(2340 NE Sandy Blvd)と「City Market」 (735 NW 21st Ave) 。どちらも専門店のテナントが集まっている店で、肉類、魚介類、パテやチーズ等の加工食品、総菜類、パスタやパン、野菜もとりどりに揃えている。Providoreでは自家製ロティッセリー・チキン(鶏の炙り焼)、City Marketは季節によって牡蠣や蟹を置いている。ヨーロッパのワインも多い。http://www.pastaworks.com/

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Pastaworks(*写真は旧店舗)。いかにもローカルのグローサリーらしい雰囲気。家の近くにあるのは大きな店よりこんな感じがいいかも。

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野菜も1個売り、計り売りで。一人暮らしや少人数だこれが本当にありがたい。

People’s Corp

コミュニティのための店作りに興味がある人は、ポートランドで最も古い生協「People’s Corp」(3029 SE 21st Ave) なども覗いてみては。会員でなくても自由に利用できる。http://www.peoples.coop/

他に生協で人気のあるのは「Alberta Co-op Grocery」(1500 Northeast Alberta St.)など。 http://www.albertagrocery.coop/

ポートランドの生協については別の機会にあらためて紹介したいと思っている。

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ポートランドで最も古い生協People’s Corp。紆余曲折を経て半世紀。いかにもネイバーフッドの店だ。

2 comments for “ポートランドに泊まる【その4】

  1. conomi
    08/10/2017 at 23:01

    百木さん こんにちは

    New Seasonsのナッツの量り売り、いいですよね。
    最近日本でも量り売りする小売店が出て来ましたが、
    スーパーの規模であるのはいいなぁと思います。
    ナッツ好きのわたしにとっては魅力的なコーナーでした。
    アメリカのスーパーの多くがそうなのかは知りませんが、
    野菜類(サラダ)がテイクアウト出来るのは、いいですね。
    しかも、種類が豊富!!旅行中助かります。

    コミュニティの店づくりに興味があるので、
    次回はPeople’s Corpへ行ってみようと思います。

    あと、前回書かれていた宿泊施設についての事でなんですが、
    「洗濯機」の使い方が日本と違いますよね。
    わかってしまえば何てことないんですが、
    スタンダードなやり方を選ぶと、一生洗濯は終わらないのかと思ってしまいます。
    今日本は洗剤も時短の物があるので、ものすごく早く終わります。
    だから余計にそう感じるのかもしれませんが・・・。
    実際アメリカの人はどうしているのかな?
    なんて思ったりします。

    • 百木
      百木
      08/11/2017 at 10:49

      conomiさん、アメリカの洗濯機は今もダイヤル式が多いんですが、このダイヤルの表記が日本人的には意味不明だったりしますね。それと乾燥機。標準にするとカランカランに乾いて、靴下がベビー用みたいになったことが。日本と比べ乾燥していることが多いので、部屋干しの方が安全かもです。

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