365 Portland

ポートランド的夏の楽しみ方。

Driftwood Fort1オレゴン名物になった「流木の家」たち。

Driftwood Fort is one of the highlight attractions of summer in Oregon.

ポートランドから海や河に遊びに行った人は、どこかで見たかも知れない。これはドリフトウッド・フォート(Driftwood Fort:流木の要塞の意)と呼ばれる流木を組んだ掘っ建て小屋で、言わば子供の頃に作った基地みたいなものだ。オレゴンコーストでも南の浜辺や、あまり観光化されていない水辺でよく見かけるもの。それがいつしかオレゴンの名物になってしまったのだ。

無数の流木がごろごろするサザン・コーストに点在するドリフトウッド・フォート。

無数の流木がごろごろするサザン・コーストに点在するドリフトウッド・フォート。

なぜ流木の小屋がオレゴン名物になったのだろう。その理由を私なりに推測してみた。

1. 流木が多い。(海岸線沿いに森林が多く、川が無数にあるので内陸の木も運ばれる)

2. オトナも子供。(いい歳になっても他愛ないことに熱中する傾向がある。ポートランダーはその典型)

3. ムダ・無意味・無価値に見えることに妙にこだわり、おもしろがる。(ポートランド空港の例の有名なカーペットもその一つ)

Driftwood Fort3

ポートランドの北西端、コロンビア河に面したケリー・ポイント・パークで。

・・・とまあ、こんなところだろうか。つまり、オレゴンの自然環境と住人のキャラクターが織りなす一つのカルチャーと言えるのでは。たかが遊びと思われるだろうが、Driftwood Fortばかり集めたサイトや本も出版されているし、建て方を指南する人もいるほど人気がある。しっかり組まれたものであれば中で遊んだり眠ったりできるし、そのまま置き去りにしてもいつしか消えてしまうのもなかなかいい。

私も大好きな本、「Driftwood Forts of the Oregon Coast.」 by James Herman

私も大好きな本「Driftwood Forts of the Oregon Coast.」 by James Herman

流木には樹齢が数百年というものも多く、波に洗われたテクスチャーはそれだけで美しく、まさに自然のアート。そんな素材を贅沢に使っての掘っ建て小屋作り、確かに大人でも夢中になる気持ちがわかるように思う。

Driftwood Fort4

ポートランドから近いノース・コーストで。流木が細めで素材が十分にないために簡易版? これはこれでティーピーのようでかわいい。

市内でもコロンビア河岸では割と見かけることもあるから、今度ポートランドで水辺に行ったら意識して周りを見渡してみてほしい。もしなかったら自分で作っちゃうのはどうだろう。ドリフトウッド・フォートはみんな知っているので協力してくれるかも。実は私も一度はやってみたいと思っている。

Diftwood Fort5

南海岸で見かけた本格的なフォート。中に入ってみると炉まで切ってあり、実にしっかり組まれていた。

もしかしたらこの秋、東京でツアー絡みでポートランドのレクチャー・シリーズをやれるかもしれない。そしたら「流木の基地づくりツアー」なんてどうだろう。本の著者ジャームスさんに来て貰って指導を仰ぎ、完成したらそれを囲んでみんなで浜辺で打ち上げしたら楽しそうだ!

*****

先月、思い掛けず検査入院になってしまって更新が滞ってすみません。暫くあまり食べられなくてガリガリになっちゃったけど、ようやく回復してきました。夏に向かって元気にならないとなー。

:*****

6 comments for “ポートランド的夏の楽しみ方。

  1. conomi
    06/07/2017 at 10:57

    笑った!!
    笑っちゃいました!!!

    わたしがポートランドに惹かれる要素がここに散りばめられていました。

    ”なぜ流木の小屋がオレゴン名物になったのだろう。その理由を私なりに推測してみた。”

    「オトナも子ども」「ムダ・無意味・無価値に見えることに妙にこだわり、おもしろがる。」

    こういう世界が好きで、こういう世界の中で暮らしたい、生きたいと思っているんですね。
    そして、そういう世界を伝えてくれて、推測してくれる百木さんの視点が楽しいです。
    なんだろう、ホント笑っちゃいました。

    「流木の基地づくりツアー」あるといいなぁ〜
    葉山や南伊豆の友だちもですが、山梨、長野の友だちも興味を示しそうです。
    密かに楽しみにしています。

    東京は梅雨入りしそうです。
    百木さん、どうぞお身体ご自愛下さいませ。
    ご回復をお祈りいたします。

    • 百木
      百木
      06/08/2017 at 20:54

      conomiさん、先日、さる旅行関係社とのやり取りがあったので「ツアーのアイデアがいろいろあります」と伝えたら、ぜひ聞かせてほしいとうれしいお返事を頂きました。でも、いきなり「流木の要塞ツアー」って言っても、何が何だかわからないかな(笑)。

      前から言ってるスクールバスツアーもだし、「ポートランド・マインドフルネス・ツアー」なんてのもありかも。やりたいことは色々あるんですけどね。まず、ほんと早く健康を回復したいです。気持ちは十分元気なので、もう一息と思ってます。暫し、お待ちを!

      いつもうれしいコメント、ありがとうございます。

      • Conomi
        06/12/2017 at 05:37

        百木さん

        「流木の小屋」「流木の家」「流木の要塞」「流木の基地」

        『要塞』って、「なんだ?」と思わせていいかもしれませんね。
        マインドフルネスもスクールバスツアーも興味津々、なに?なに?って感じがいいです。

        昨夏、『緑あふれる自由都市 ポートランドへ』ガイドブックツアーを実施したわたしとしては、
        ポートランダー、ネイバーフットの人達と交流が持てるツアーがあるといいなぁと思いました。

        ゆっくり、待ってますね。

        • 百木
          百木
          06/16/2017 at 16:32

          conomiさん
          >ポートランダー、ネイバーフットの人達と交流が持てるツアーがあるといいなぁ

          それ、やりたいですよね。以前ちょっと考えていたのは、私が時々お手伝いしていたレタープレス印刷のEgg Pressでのワークショップ。実際に彼らの工房でデザイナーのアドバイスを受けながら、自分の名刺をデザインするっていうのはどうかなーと。古い活版印刷機で刷り上がるのを見るのは、ワクワクする体験だと思うので。これはポートランドらしいDIYツアーでもありますが。

          DIYと言えば、今、「DIY Bar」という短時間でちょっとしたプロジェクトを仕上げられる場所があるんです。それだと少しお手軽過ぎですが、一緒に企画を考えてコラボ・ツアーならありかも。

          いろいろ考えてみたいですし、具体的な企画段階になったらアイデアも募集したいなと思います。

  2. Mayu
    06/18/2017 at 14:06

    紹介されていた本、うちにありました。表紙から焚き火の本かと思っていたのですが、”流木の家”の本だったのですね。
    今はあまりゆっくり本を読む時間が取れていないのですが、今年の夏開いてみようと思います。

    ゆっくり更新でも、また百々木さん視点のポートランドに触れられるのを楽しみにしています。

    • 百木
      百木
      06/20/2017 at 18:11

      Mayuさん、この本、持っていらっしゃるんですね! どこで見つけられたのでしょう。でも、焚火の本かと思っていたっていうのが笑ってしまいました。確か私も表紙が気になって、パラパラめくってみたと思います。
      流木で家を造るのもだけど、その写真を撮ってコレクションしたり、建て方を研究するっていうのもポートランダーっぽくないですか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です