365 Portland

ポートランドのローカルフード。

蜂蜜ポートランド・ローカルの蜂蜜で春を祝おう。

ポートランドに来たことのある方は、このパッケージとロゴに見覚えがあるかも知れない。スタートしてわずか3、4年でポートランド・メイドの蜂蜜の「顔」になったBee Local。空港内のMade in Oregonやポートランド産の品物を集めたセレクトショップMade Here PDXにも常時置いてある。

ここの蜂蜜は加熱処理や精製していないローハニー(Raw Honey)。当然、混ぜ物は一切ない純度100%のハニーで、蜂蜜はポートランドと周辺でコレクトされた出自の明らかなものだ(その地名がネーミングに表されている)。

Made Here PDX店頭にずらり並んだBee Localの蜂蜜。定番と折々のスペシャル商品がある。

Made Here PDX店頭にずらり並んだBee Localの蜂蜜。定番と折々のスペシャル商品がある。

2010年頃からポートランドでは自宅の庭にビーハイブ(養蜂箱)を設置する人が増えている。こうした人々をバックヤード・ビーキーパー(Backyard Bee Keeper)と呼ぶそうだ。庭で野菜や果物を育てるのはポートランドではごく普通だが、養蜂とはまた特殊な気がする・・・が、よく考えると、何だかそれもポートランド的ではある。

Bee Localのファウンダーも元々バックヤード・ビーキーパーで、蜂蜜の個性や魅力に取り憑かれたことが発端となってハニービジネスに参入した。そして周囲の人達に「みんな、蜂育てようよ」という感じでBee Keepingを推進して来たらしい。そんな訳でポートランドの平均ビーキーパー歴は3、4年以下と浅く、養蜂は冬越えが難しいこともあって、歴史的寒さだった今冬どうなったかが心配ではある。

養蜂箱

バックヤードに積まれた木箱、これが養蜂箱 Beehive。

一方、日本の蜂蜜は国産のものは5%程度しかなく、8割くらいが中国産のレンゲ蜂蜜、1〜2割がカナダ産、ニュージーランド産のアカシアなど。蜂蜜業界って結構な利権があって文字通りドロドロした世界らしく、糖類等の混ぜ物をしながら偽装販売している製品もかなりと読んだことがある。

それはともかく、みんなが庭で蜂蜜を集めて、それを近隣コミュニティで販売するなんて何だか微笑ましくていいなと思う。当然、花の蜜がたくさんないと成り立たない訳で、豊かな植物環境を維持することにつながりそうだ。Bee Local以外にもポートランドには地元産の蜂蜜は多い。

ポートランド市内から30分くらいのラベンダー・ファーム。華やかな香りとさらりとした風味のラベンダーハニーを作っている。

ポートランド市内から30分くらいのラベンダー・ファーム。華やかな香りとさらりとした風味のラベンダーハニーを作っている。

さて、そのBee Localの蜂蜜のお味はというと、これがかなり美味しい。コクがあって濃厚で、滋養に富んだ味わい。日本でも取り寄せられるので、興味のある方はぜひ。誰にでもお薦めできる定番はブラックベリー&ブルーベリーのPortland Farmland、私は少しワイルドな滋味のあるOregon High Desertが気に入っている。スモークハニーなんていうユニークなのがある時も。

244g入り12-13ドル、638g入りのラージは22ドル程度。ラージは2.5倍量なので、おトクだ(ボトルジャーがとても使いにくいのは難点)。日本への送料は航空便で一律18ドル。一瓶ではとても高くついてしまうのだけれど。

蕎麦から採れた黒い蜂蜜Oregon Buckwheat。チーズに添えたり、リブなどのBBQソースに混ぜるとよさそうだ。

蕎麦の花の蜂蜜Oregon Buckwheat。黒々とした見た目と濃厚な風味が特徴。チーズに添えたり、リブやBBQソースに混ぜるとよさそう。

*蜂蜜を舐めながらノンビリこの記事を書いた後、念のために調べたら、Bee Localは2年前にポートランドのグルメソルトで有名なJacobson Saltに既に買収されていたとか。なーんだ。冒頭に「春を祝おう」なんて書いたのにすいません。つい最近まで開いていたBeeLocal.comはいま閉鎖中だが、Jacobson Saltのウェブショップで購入できる。https://jacobsensalt.com/

関係ないけど、アメリカでよく見かけるこのクマちゃんのボトルハニー、使いやすいので詰め替え用にしている。これはオレゴンのGlory Beeというメーカーのもの。

Bee Localにはないけど、アメリカでよく見かけるこのクマちゃんの蜂蜜ボトル、使いやすいので詰め替え用にしている。これはオレゴンのGlory Beeというメーカー。

2 comments for “ポートランドのローカルフード。

  1. Conomi
    03/16/2017 at 05:20

    こんにちは

    百木さん、わたしの生まれ育った商店街 東京渋谷区にある
    「笹塚十号坂商店街」にも養蜂箱があるんです。

    養蜂箱があるのは、坂の上のケーキ屋さんのビルの屋上です。
    遠くに富士山、近くに都庁が見える贅沢なビューポイントです(笑)

    商店街会長のケーキ屋さんのおじさんが、もう何年も屋上で養蜂を楽しんでいます。
    「ささっぱち」とネーミングして、はちみつが取れるとプレゼントしてくれます。
    もちろんローハニーです。

    2年位前に分蜂騒ぎなどありましたが、さすが商店街会長です乗り越えました!!

    銀座の養蜂は有名ですが、渋谷区でもいろんなところでやっているそうですよ。

    • 百木
      百木
      03/16/2017 at 13:33

      conomiさん、銀座の養蜂は知っていましたが、笹塚でも! 私も日本は東京なんですが、とても蜂がいそうには思えないですよね。でも、ビルの屋上でローハニーが採取できるなんて驚きました。蜂って律儀で健気ですよね。前は蜂蜜が1,000円以上もするなんてと思ってたんですが、よく考えたらすごい「手間と労働力」だし、もちろん滋養に富んでいるし、花によって全く風味が異なるのも楽しめます。
      それにしても、「ささっぱち」とは何ともおもしろいネーミング! (^^)

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