365 Portland

ポートランドの壁画アーティスト。

Zach1あちこちで見かけるポートランドの壁画、アーティストのザク・ヤーリントンに会った

Met Zach Yarrington, artist in Portland, who known for murals such as “keep your chin up” and “everything is everything”.

ザク・ヤーリントンはポートランドのミュラル(壁画)アーティスト。これまでポートランド市内に5つのミュラルを描いている。2年前、友人でやはりアーティストのゲイジ・ハミルトンが設立した「Forest For The Trees」というミュラル専門NPOに、立ち上げ時から関わって活動してきた。「Forest For The Trees」が手掛けたミュラルは既に数十にも及び、市内のあちこちで見ることができるし、今やポートランド名物の一つにもなっている。

彼らのミュラルは、基本的にビルや廃墟の壁面に許可を得て5年間の約束で描く暫定的なアートだ(後は元に戻す)。アーティストはローカルを中心に世界中から集め、日本人も参加している。

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ポートランドの北東アルバータ通りにあるザクの「keep your chin up」。文字による作品が彼の特徴。毎夏、Forest For The Treesはローカルと世界のアーティストによるプロジェクトを行っている。

普段、私たちが接する「アート」は大きさがある程度限られている。当り前だが美術館やギャラリーの中、また屋外であっても閉じられた空間の中で「眺める」ことがほとんどだ(平面アートは屋外で見る機会は一層少ない)。そうした環境でアートを対峙的に見る・感じるのと、街のミュラルは関わり方が全然違うものになる。

第一、ミュラルは大きいのであまり近くに寄ると全体を見ることができない。ところが離れると車や他の建物などいろんな障害物が間に入ってしまう。それどころか、ザクの最新の作品は隣のビルの屋上からは上部が見えるが、ほとんどがそのビルとの間の1mくらいの隙間に描かれているというものだ。また、別の作品では電車で走っている時に高架の上から横目に眺めるのが一番全体が見える。

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ザク・ヤーリントン。手前のビルから撮った写真。この赤い足場、よく見つけたな。また、似合ってる!
Photo from ZachYarringotn.com Photo by Kris Regentin

アート制作の一方で、ザクは自分のデザイン会社でロゴやサインなどもデザインしてきたが、作品に集中したいという理由で、最近はミュラル以外はもっぱらスタジオで制作に専念している。彼のスタジオは印刷会社や物流関係の倉庫などが立ち並ぶポートランドの東の工場地帯。倉庫のフロアをアーティストに貸し出すのはポートランドではよくあることで、このビルも上階はほとんどがスタジオとなっている。

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ザクのスタジオのある「ポートランド倉庫」。彼以外にもアーティストのスタジオがたくさん入っている。

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壁面には道具が並んでいる。トンカチとかドライバーも律儀に掛けてあった。

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最初のコラボ・ミュラル「The future with be hairy」のためのスケッチ。壁にピンナップされていた。

街中の空いた壁面を使った5年間のアート、日本でもどうだろう。規制がいろいろあるだろうし、難しいだろうか。東京では、とてもムリそうだ。そもそも空いてる壁なんてないし、どんな小さなスペースも広告媒体として販売されている。というか、看板のようにスペースをつくり出してまで広告を掲示する訳だから。街のアートを考える前に、まず、それらを一掃しないとな・・・。

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スタジオ内、「きょうは来るっていうから、急いで片付けたんだ(笑)」ビクター君が迎えてくれた。

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ザク・ヤーリントンと相棒のビクター。毎日一緒にスタジオにやってくる。

実を言うとザクに会ったのは人への紹介のためだったので、自分の聞きたいことは何も尋ねなかった。それは、いつかあらためて。ミュラルを描くって、そんなことの出来る人生って、個人的に憧れる。

Mural artist, Zach Yarrington, Portland, Ore

 

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