365 Portland

ポートランドの橋。

ポートランド_SteelBridge11の橋がつなぐ、ポートランドの街づくり。

11 bridges over Willamette River, the key of urban development in Portland.

ポートランドは橋の多い街だ。中心を南北に流れるウィラメット川に11の橋が架かり、その内8つは4、5キロの距離に集中している。だから橋の上に立って眺めると向こうにも、その向こうにも橋が見える。
いつも思うけど、橋があると街はたのしい。こっちとあっちをつなぐ役割を果たしながら、空間に浮かんでいる巨大なオブジェでもあり、人が立ち止まったり往来して、いつも活きている。見上げれば作品だし、渡れば実用的、見晴らせば景色のアクセントになるんだから、ほんとうに橋はえらい!

写真は1912年建設の「スティール橋」。あの水辺の散歩道のある橋だ。ゴツゴツと無骨で、いかにも鉄橋という風情に懐かしい気持ちになる。これと南にある「ホーソーン橋」はアメリカ最古の昇開橋で、築100年以上。

スティール橋の上の部分は車や路面電車、人、自転車用。下部には長距離の汽車の線路があり、その横にはさらに歩行者と自転車のための「イーストバンク・エスプラネード」を併設、あまり類のない多様な橋らしい。上部と下部がズズーッと上下するというのもすごい。

ポートランド_BroadwayBridge

こちらはスティール橋の下から眺めた隣の「ブロードウェイ橋」。跳ね橋だそう。

ポートランドの11橋はそれぞれに個性的で異なった形をしている。橋をデザインしたポスターやアクセサリーも出回っていて、たぶんポートランダーは自分のお気に入りがあると思う(私はどれも好きだ)。橋がポートランドの一つの顔になっていて、街づくりの重要な鍵となっている。

よく晴れた冬の日、橋を眺め、歩いて渡り、川向こうを見晴らした。おおきな鉄橋の存在感は力強く、いつも小さな場所にいる私にどっしりとしたインパクトをもたらした。

橋は長く使われるもの。人々に愛されるものであって欲しい。どの街の、どの橋も。

Steel Bridge, Portland, Ore

ポートランド_BoradWayBridge2

カメラ機材を背負ってやってきた彼。橋を撮りに来たのかな。橋の近くは水辺にすぐ降りられるようになっている。

*これまでに書いた他の橋のことも読んでみてね。
- 北の外れにぽつんと架かるゴシック橋「セント・ジョン橋」
- ポートランドダウンタウンの昇開橋「ホーソーン橋」

7 comments for “ポートランドの橋。

  1. 01/30/2015 at 21:44

    百木さんの言葉にずしんときました。
    自分に集中しているようで離れている。まさにそんな感じです。
    制作に集中すると自分と向き合う時間がものすごく長くて
    最初はそのことで自分自身を見つめられると思っていても
    気づけば深くまで見つめることを避けてしまっています。
    そんな時のほっと一息にこちらへ遊びにきています。
    百木さんも手仕事されているのですね。
    ポートランドで制作。。素敵。

    instagramは写真アプリとして使われているのですね。
    確かにとても加工しやすいですよね。
    あちらでもハッシュタグでよくポートランドの写真を探すのですがなかなか百木さんが
    撮られるような素敵な写真に出会えません。
    最近建築などにも興味が出てきたのですが橋をじっくり見たことはないです。
    橋に注目しながらゆっくり渡ってみたいものです。

  2. 百木
    百木
    01/31/2015 at 15:41

    朋さん

    ハンドクラフトはポートランドの大きな特色の一つでもあるので、
    朋さんが興味を持たれることは多々あるのではと思います。
    ただ、ポートランダーは自分のやりたいことを優先するのはいいのですが、
    手仕事のキメの細かさ的にはうーむというモノも少なくありません 笑

    確かに、普段何気なく見ているものでも、アイデアの源泉になることってありますよね。

  3. 02/01/2015 at 01:30

    そうなのですね!
    ガイドブックだと細やかなイメージがあったのですが
    やはり実際は違うのですね。笑
    ハンドクラフトの材料等を売っているお店は豊富にありますか?
    日本のハンドクラフト材料店は驚くほど揃っているので
    ポートランドの材料店情報もとても気になります。

    • 百木
      百木
      02/01/2015 at 03:11

      きめ細やかな人と、ガサツな人が半々くらいかな? 
      もっともこれは他の国でもそうですよね。日本人でも私も後者なので・・・。

      日本のクラフト店はすごいでので、お店に関してはポートランドは及ばないかも。ただ、こっちの人は身の回りのものをアレンジするのは得意です。クラフトに限らず、お金をかけずに工夫するというカルチャーなので、中古品やビンテージを利用したり。

      ちょっと笑えるのですが、これご覧頂きましたか? 「小枝のフック」
      大真面目なのか、半分ユーモアなのか、ポートランドらしいです(でも、よく見ると穴も開けてあるし、枝も少し滑らかになってました)。

  4. 02/01/2015 at 22:29

    そうなのですね!
    やはり日本の材料店はすごいですよね。
    でもお金をかけずに身の回りのもので作っていくカルチャー
    とても良いですね。
    小枝のフック拝見しました!
    笑っちゃいますが、枝そのままでもないのですね!
    ヤスリがかけてあるところに気遣いが…笑
    もしポートランドに行ったときにこれを見かけたら
    買ってしまいそうです。笑
    そんな感じのものが売ってあるところもポートランドらしいのですね。
    あぁ早く行きたいです。

  5. イノウエ
    03/10/2015 at 17:13

    まず、ウィラメット川に架かる橋の名前と位置を覚えてみよう!と、地図片手に上流から
    順に追っかけてみました。モリソンブリッジとスティールブリッジを見て、福岡県大川市
    と佐賀県諸富市に架かる「筑後川昇開橋」を思い出しました。(こちらは既に昇降式橋と
    しての機能は鉄道の廃線により終了しています)また、バーンサイドブリッジはサンフラ
    ンシスコの金門橋を設計したJ・ストラス氏の意匠と知り、一つ一つの橋に歴史と熱い情熱
    を静かに感じられるようで面白いですね。その中でもフリーモントブリッジの曲線的な美
    しさは際立っていますね。でも、パールディスクリクト開発以前、操車場だった時代に撮
    影された写真を見ると、なんだかぱっとしない港湾施設に架かる橋という風情。でも高架
    の道路を取り壊し、現在の「人間中心」(暮らしやすい)の街に変えていった先見の明に
    は心打たれます。ほとりに佇み、じっと橋と川の流れを見たいです。

    • 百木
      百木
      03/11/2015 at 00:06

      イノウエさん

      ポートランドの橋、いいでしょう! 私も大好きなんです。こんなに短い間隔で様々な種類の橋が架かっているのは面白いですよね。自転車で渡るのもいいものだと思います。昨日も満開の桜並木を抜けて、たくさんのバイクがスティールブリッジに流れ込んで行くのを見て、いいなーと羨ましく思いました。

      ところで、以前にも「ポートランドは橋の街」(リンク張ってます)というのを書いています。筑後川昇開橋のことも。イノウエさんもご存知なんですね!

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