365 Portland

ポートランドの街づくり。

portland_esplanado1水辺の工夫で街はいきいきする。ポートランドの散歩道。

Portland Eastbank Esplanade is a good sample to rejuvenate waterfront with a bit of idea.

ポートランドは散歩が楽しい街だ。知られたランドマークはないけれど、ただ取り留めなく歩くのがいい。そして、ポートランダーはみんなそれが好きだから、ますます散歩に適した街がつくられる。
「イーストバンク・エスプラナード(東岸散歩道)」もそんな街づくりの一つ。街中を流れるウィラメット川東側の岸辺に沿った2.4キロの歩行者・自転車専用路だ。スティール・ブリッジという橋を利用した水際の道から始まり、川に浮かぶフローティング・ウォークへとつながり、川沿いにずっと続いている。

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スティール・ブリッジの橋桁の上、水際を通るように設置された散歩道(赤い服の人が見える位置)

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散歩道の一部は川に浮かぶ400mのフローティグ・ウォーク。

この散歩道は、そもそも洪水でダメージを受けた自転車路の再建が発端だったという。修復に留まらない散歩道づくりプロジェクトに発展させたことで、結果的により水辺を楽しめるようになり、人々の川への興味を高める効果も大きかったと思う。どこの都市でも存在感のない寂しい川があり、さらに無関心が水辺環境を悪化させる。ポートランドでは洪水が結果的に街を良くするきっかけとなったけれど、トラブルに見えるものでも対処の仕方次第と言うことだろうか。

散歩道自体は特別な意匠を凝らしていない簡素なものだ。造り込んだりするのではなく、街の見え方も含めそのままそこにある。それがいいのだと思う。水際から眺める景色は何気なく知らなかったポートランドの側面を見せてくれる。ただ水があるだけでいつもの街が違って見える気がする。

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ポートランドのダウタウンを対岸に見ながら、ジョギング、犬の散歩、サイクリング、カヌーやボート用昇降場もあり、カップルや子供連れ、誰でもそれぞれに過ごせる空間になっている。

ポートランドは街の中心から車を減らす施策を採っている。数十年前、アメリカ中の都市が高速道路をつくりまくって街のドーナツ化現象にはまっていく中、あえて路面電車を復活させ、最近では中心部の車レーンを減らして自転車レーンをどんどん増やしている。このエスプラナードのような環境が整備されたことも、この街の方向性をよく示している。

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突然かき曇り、対岸のダウンタウンは真っ暗に(冬のポートランドでは時々ある!)。左下、柱が見えるのがイーストバンク散歩道。

ところで、日本でも水辺環境を良くしようとする動きがある。「ミズベリング・インスパイア・フォーラム」もその一つ。1/29、ポートランド市開発局も参加する「ポートランド・イノベーション・トークス」が東京で開催されるので、日本の水辺環境の向上に興味のある方、ぜひ参加されてみては。

Vera Katz Eastbank Esplanade, E Portland, Ore
*「ポートランド・イノベーション・トークス」はサイトによると満席だそうですが、増席を検討中とのことです。

 

 

 

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