365 Portland

ポートランドの住宅街で 1

ポートランドのクッキー

夕方の訪問者、クッキー売りの少女でした。

真冬の小雨そぼ降る夕方、突然のドアベル。日本であれば「宅配かな」くらいの気分で玄関に向かうけど、ここには知り合いもほとんどいないし、ちょっと身構えてしまう。新居のドアの半分はガラスなので、すぐに人影が少女だと分かって意表を突かれた。でも手に文字を書いたボードらしき物を持っていたので、すぐに「寄付」だと思った。愛想良く出た日には延々と英語のよく分からない説明を聞くハメになるし、弱ったなと思いつつも「なあに?」と尋ねると、「クッキーいりませんか?」 ですと。正確には「何たらクッキー」だったのだけど、それがクッキーの種類なのか目的なのか分らなかった。ただ、その瞬間、背後の道に大人の影が動くを感 じ、それですぐに合点がいった。子供に売らせているのですよ。

一瞬、迷った。夏休みに子供がレモネードなどを売るのはアメリカではよく見かける。しかし、それとは明らかに違っていた。たぶん生活のためにクッ キーを焼いて父親が娘と一緒に回っていて、でも自分だとドアも開けて貰えないから娘に行かせているのだろう。薄闇の中でも少女のあどけない瞳のインパクト はすごい。

でも、私、買いませんでしたよ。そもそも甘いもんはほとんど食べない。だから、そう言った。「ごめんね、クッキー食べないの」と。道端の物乞いに小 銭を渡すことはある。でも、彼女にお金をあげる理由はない。少女は「分りました」と言って、窓越しに父親らしい人影と去っていくのが見えた。男の方はうつ むき気味で、買って貰えないことを予想していたような背姿だった。

写真のクッキーは実は別物。新居の隣人に挨拶状を渡したら、よろしくと言って持ってきてくれた。オートミールだかマカダミアだかの手づくりクッ キー、ちょうど知り合いが来ていてお茶受けにさせて貰った。アメリカではクッキーは昔の日本で言えばお団子のようなもんだろうか。思い入れのある人が多い からか、いろんな場面で使われる。

どうするのがよかったのかなあ。ご意見があったらお聞かせください。

 

 

2 comments for “ポートランドの住宅街で 1

  1. クミコ
    02/04/2014 at 21:30

    としのさん、私もBayridgeに住んでいた頃似たような経験をしてモヤモヤしました。
    通り沿いを歩いていると向こうから、小学3年生くらいの女の子が、お皿に沢山のチョコレートバーをのせたものを持って近づいてきました。声が小さくて何を言っているのか分からなかったし、チョコも見るからに古そう… 怪しげな気がして買わなかったのです。しかし後日、同じ通りをアメリカンの女友達と歩いている時同じことが起こりました。 でも彼女は自分から声を掛けてお菓子を買ってあげていたのです。 これは学校のためにやっていることだから買ってあげなければいけないと話していました。 本当なのだろうか。 だとしたら買わなかった自分に納得がいかない。 でも、私には盗品をお小遣い稼ぎに売っているように見えたのだ。この辺の見極めは難しいですよね。

    • 百木
      365portland
      02/05/2014 at 14:24

      一軒家のアパートに移ってから、やたらに訪問者が来るようになっちゃった。友人は「No Soliciting」のサインを付けることにしたと言ってました(サインはいろいろあって、たとえば「Baby sleeping」とか)。さあ、どうしようかな。

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